利確のタイミングは超簡単/3つの手法を公開

株式投資やFX、仮想通貨などの売買をしていたら必ず迷うことがあります。それが利確のタイミングです。利確は、プロの投資家が最も難しいと言います。

もちろん初心者も利確は難しい。私も初心者の頃、利確で何度も失敗しています。倍以上になっていたものを利確せずマイナスになってしまったりしたことが何度もあります。

 

逆に、利益を伸ばすことができずに、持っていればもっと利益が出たのにという経験も何度となくしてきました。そこで、今回は初心者のころの私のように利確のタイミングがわからない。

利確で失敗しないように、現在の私が利用している3つの利確のタイミングを公開していきます。誰でも簡単に利用できるシンプルな手法です。シンプルですが、3つのタイミングだけ把握していれば利確はOKです。

 

私は、これらの手法を知ってから利確で悩むことはなくなりました。あなたもこの記事を読んで実践すれば、利確で悩むことがなくなることをお約束します。

頭と尻尾はくれてやれ

利確のタイミングを知る上で重要な考え方があります。それは、相場格言にもある「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉です。

この相場格言からもわかるように、底と天井をピタッと当てるのは無理です。底と天井を狙うのではなく、「底を見てから買い、天井を見てから売る」というのがプロの売買であることを知ってください。

言葉だけだとわかりにくいと思うので、実際にチャートを見てから具体的な利確のタイミングを見ていきましょう。

チャートを見てください。一度底をつけた後に緑丸でエントリーしたとします。すると、利確のタイミングは赤丸のところです。移動平均線を割ったところを利益確定のタイミングです。

きっちりと、天井を確認していから移動平均線を割ったところで利益確定をさせます。私は、基本的にはこの利益確定のタイミングを利用しています。約70%程度は、移動平均線を割ったところで利確しています。

 

以前に記事にしているグランビルの法則の5番。買いの場合はここが利確のタイミング。売りの場合はグランビルの法則1番になります。

ただ、この利確は欠点もあります。グランビルの法則の記事でも書いていますが2番との見分けがつかないのです。下記のチャートを見てください。

こちらを見てもらえればわかりますが、緑のところでエントリーした後に最初の赤丸で、移動平均線を割っていますので利確をします。その後に大きく回復して上昇していきました。

このケースで移動平均線を割ったタイミングで利確することになると、大きな上昇がとれなくなって後悔することになります。なので、移動平均線を割ったタイミングでの利確は失敗の可能性もあると言うことです。

 

ただし、グランビルの法則の2番を知っていれば急落した後に急上昇して移動平均線をブレイクしたタイミングはエントリーチャンスだとわかります。

なので、移動平均線を割ったタイミングでとりあえず利確します。それは、グランビルの法則5番になって、そのまま下落する可能性もあるからです。

一旦利確した後に、急上昇するのであればグランビルの法則の2番を確認して買いでもう一度エントリーするのです。利確タイミングで最も簡単で失敗しない方法として、私は移動平均線を割ったところを利用しています。

 

これが最も失敗しない手法なので、初心者であればこれを利用してください。ちなみに、これを見ておもった人もいるかもしれません。私は、グランビルの法則を使ってエントリーも利確も基本的には行っているということです。

損切りから決める

利確タイミングの1つ目は移動平均線を割ったところでした、利確タイミングの2つ目は、損切りポイントから計算して利確タイミングを決めます。具体的にチャートを見てみましょう。


移動平均線を上抜けたところの緑丸のところで買いエントリーしたとします。すると、損切りポイントは直近安値の13960円。この損切りポイントを基準に利確ポイントを決めます

14,300円でのエントリーですので、損切り幅は340円になります。勝率が高いトレード手法であれば、利確ポイントを1対1にすれば、利益がどんどん出てきますね。このケースで言うと14,640円が損切りと1対1です。

 

逆に、勝率の悪いトレード手法であれば1対1にするとマイナスになってしまいますので、1対2ぐらいにします。ちょうど黒の水平ラインを引いているところが1対2のポイントです。このケースでは14,980円になります。

このように、損切り幅と利確幅を決定してトレードするという方法が利確タイミングの2つ目になります。ただし、この利確手法は自分のトレードルールの勝率がどれくらいか把握していないとダメです。

 

そうしないと、利確幅と損切りポイントの割合を決めることが難しくなってしまいます。1対1にしていても勝率が悪ければ、資金がどんどん減っていきます。自分のトレード手法が過去にどれくらい勝てているのか。

トレードを続けていけば計測しないといけないものなので、勝率などを具体的な数値を知った上で取り入れる必要があるでしょう。この話は、投資の世界でよく言われるリスクリワードの話です。

 

しかし、リスクリワードを考えるには自分の投資手法が勝率が高いものなのか。過去10年でどうなのかの計測をするところがスタートラインになります。

計測は大変ではありますが、勝ち続けている人は当たり前にやっていることです。リスクリワードを考えてトレードするのであれば過去検証をしっかりしておきましょう。

価格帯から決める

利確タイミングの3つ目は、価格帯で決めるという手法になります。過去に何度もはじき返されているようなポイントで利確をします。こちらもわかりにくいと思うのでチャートをご覧ください。

チャートの緑丸がエントリーポイント。三角保ち合いをブレイクしたタイミングで買っていきます。利確ポンイントは、直近の価格が滞留しているところ。

今回は、紺色のラインが書かれているところが利確のポイントになります。私は、保ち合いブレイクアウトの際にこの利確手法を使うことが多いです。

コツとしては、価格が滞留しているところの少し下で利確するということです。ちょっと早めの利確になりますが、三角保ち合いのブレイクですので長くトレンドが発生するかどうかわからない。短期売買になることが多いので、価格の滞留を見極めて指値注文をしていることが多いです。

利確タイミングのまとめ

これまでに、お伝えしてきたように利確のタイミングは3つだけでOKです。この3つをマスターすれば、利確で失敗することはまずなくなります。なので、最後にまとめておきます。

3つの利確タイミング
①移動平均線を割ったところ(グランビル5番、1番)
②損切りと1対1、1対2などを勝率から決める
③価格の滞留するポイント

私は、ほとんどの場合は移動平均線を割ったタイミングで利確しています。しかし、一時的に上げてすぐに戻ってくるようなパターンもあります。そのため、他の手法も知っておく必要はあります。

ただ、初心者のうちはとにかく移動平均線を割ったタイミングにすることをおススメします。最初に「頭と尻尾はくれてやれ」という格言を紹介しましたが利確は100点を狙う必要はありません

むしろ、80点~70点を安定的にとっていくというのが勝ち続けるためには必要になります。100点満点を狙うとトレンドが継続して利確が早すぎたってことになります

これは天井や底を狙うことで起きます。しかし、天井や底を見てから利確をすることで利益を伸ばすことができます。利益を伸ばすことを考えると、80点~70点の利確をして利益を伸ばしていくということが結果的に利益の最大化になるのです。

 

今回は、利確のタイミングを3つ紹介しましたが他にも手法はあります。例えば、フィボナッチ数列を利用して利確するなどという手法です。

しかし、フィボナッチ数列はワークする時もありますが、まったく効かない時もあります。そのため、私はいつも参考程度にとどめています。今回の記事が今後の投資活動に役立てば幸いです。