オプションのセータとは?時間的価値を知る重要な指標

Confident business person walking upstairs. Business career concept

オプションを売買する上で、私はギリシャ指標はそれほど重要ではないという話をしています。証券会社などがギリシャ指標(デルタ、ガンマ、ベガ、セータ)などで説明するから、オプションがわかりにくい。

ギリシャ指標を覚えるよりも、どのように価格が動くのか管理簿をつけて暴落時や暴騰時の変化を見るほうが大事だとお伝えしています。

 

ただ、セータとデルタは知っておいたほうがよいと思います。今回は、そのうちのセータです。セータは時間的価値を知るために重要な指標になっています。

そのため今回は、セータがどのようなものなのか。どうやってオプショントレードで利用するのかというのを見ていきます。

オプションのセータとは

セータとは、時間的価値が1日あたりどれくらい減るのかというところを確認するための指標になります。具体的に画像を見てください。

これは、2019年10月24日のコール23000円のところを見ています。赤枠で囲っているところがセータになりますね。セータは、-0.7444になっていますね。

C23000  135円
セータ -0.7444

この意味は、1日でおおよそ-7.444円時間的価値があるという意味です。コールの価格が1日でこれだけ減少しますという意味です。まだわかりにくいかもしれません。なので、事例をあげて説明しますね。

 

日経平均 22,750円
C23000  135円 売り 1枚
セータ -7.444

このポジションを保有していたとします。このポジションは、日経平均が次のSQ(翌月の第2金曜日の寄り)に23000円まで到達しなければ、135,000円(135×1000)の利益になります。

日経平均が22,750円で、翌日ももみ合って同じ価格の日経平均だとしたら時間的価値の経過で、おおよそ7.444円減少するということです。端数を削って計算すると翌日のC23000円の価格は以下の通りになります。

135円-7円=128円

 

日経平均の価格が前日とかわらない場合、時間が経過したことにより7円(7000円)分が利益になったということです。これが、セータになります。

セータの使い方

上記の説明で、セータがオプションの時間的価値を表していることが理解できたと思います。このセータの値は、SQ週に近くなればなるほど上がっていきます。

SQまでの時間が短くなってくると、どんどん高くなってくるのです。だいたい、目安として残り2週間でセータの値は大きくなります。

 

そのため、オプションの売りのポジションをもっている場合で、日経平均がどんどん価格に近付いてきている。でも、SQがもうすぐ近いからどうしようと考えたときに参考にする一つに使うのがセータです。

オプションの売りがうまくいって、利益が出ているときはそこまで気にする必要のないものですが損切りするべきかどうか。SQとの期間との兼ね合いを考えるのがセータになります。